【LoL】26年の新シーズンでゲームテンポが速くなったのか? 実際にゲーム時間を集計した!

  • 2026.01.30
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【LoL】26年の新シーズンでゲームテンポが速くなったのか? 実際にゲーム時間を集計した!

この記事はパッチ26.2の時に書かれています。

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  1. この記事では新シーズンにおける「ゲーム時間が短い」という仮説を検証した。
  2. ゲーム時間をパッチ25.24と26.1で比較した結果むしろゲーム時間は伸びていることがわかった。
  3. レーン戦で差がついた場合は今までよりも早くファーストタワーにつながるようになったようだ。

新しいシーズンはテンポが速い?!

新しいLoL、楽しんでますか?私は最大までたまったクリスタル成長層を壊すのが楽しすぎて、無理やり前に出たらキルされる、ということが何度かあって反省しているところです。他にも、ジェイスジャングルとか出てきて驚きました。そんな新シーズンですが、「ゲームテンポが速くなったのではないか」という意見が結構出ているみたいです。例えばこんな記事がありました。

LoL忍者【LoL】「テンポが速い」は錯覚? 新シーズンの試合時間、今のところほぼ以前と同じことがデータで判明

https://lolninja.net/2026/01/12/49212

似たようなことは26.2のパッチノートでも言及されています。私自身も、ノーマルドラフトで新シーズンのサモリフをプレイしていますが、速いというか忙しいというか、そんな印象があります。そこで、日本サーバーのランクゲームに限定して、「ゲームテンポが速くなった」という仮説を検証しました。

「新しいシーズンのゲーム時間は短い」という仮説

「ゲームテンポが速くなった」という表現をもう少し具体的に考えてみます。まず、ゲーム時間が短くなったなら、これはゲームテンポが速くなったと言えそうです。また、最初のタワーが破壊される時間に変化があれば、全体のゲーム時間が同じでもレーン戦フェイズと集団戦フェイズの比率が変わります。この場合も、ゲームの印象や忙しさが変わり、テンポが変わった、という意見も出てくるかもしれません。そこで今回は、ゲーム時間、ファーストタワーの破壊時間をランクごとに集計し、パッチ25.24と26.1を比較しました。さらに、より詳細に調べるために、ダイヤモンド以上に関してはヒストグラムでグラフ化しました。

ゲーム時間はむしろ長くなっている

表1、パッチ25.24と26.1でのゲーム時間の比較

ランク 25.24平均 26.1平均 25.24と26.1の差
アイアン 29:22 29:38 +00:16
ブロンズ 29:35 29:58 +00:23
シルバー 29:38 29:53 +00:15
ゴールド 29:17 29:22 +00:05
プラチナ 28:42 28:47 +00:05
エメラルド 28:14 28:20 +00:06
ダイヤモンド 27:36 27:32 -00:04
マスター 26:45 27:38 +00:53

図1、ダイヤモンド以上のパッチ25.24と26.1でのゲーム時間ヒストグラム

表1に示した通り、ほとんどのランクでゲーム時間が全体的に長くなっています。特にマスター以上では顕著で、53秒長くなっています。この値は単純なゲーム終了時間なので、新シーズンからミニオンの出撃が35秒早くなったことを加味すると、実質のゲーム時間は1分以上長くなっています。図1はダイヤモンド以上のゲームに関してのゲーム時間をヒストグラムで表したものです。グラフ内の青で示したパッチ25.24では最頻値が28分台ですが、赤で示した26.1では29分台になっています。つまり、グラフでもゲーム時間が長くなったことが分かります。しかし、ヒストグラムをよく見ると24分、25分台で終わるゲームが増えていたりと単純にゲームが伸びた、後ろ倒しになったわけではないように見えます。

ゲーム時間が伸びたならば、原因は何でしょうか?特に最高ランクであるマスター以上が一番ゲーム時間が伸びていることが興味深いです。低ランクと高ランクの違いは、高ランクはキルよりもオブジェクト重視で、ちゃんとゲームを終わらせることができる点です。それらを踏まえると、アタカンが無くなったことと、バロンの変更の影響が考えられます。アタカンが削除されたということは、ゲーム後半で勝っているときに取得できるオブジェクトが一つ無くなったことを意味します。つまり、有利な時にゲームを加速させる手段が一つなくなったということです。さらにアタカンの削除に伴い、バロンの出現時間が25分から20分になりましたが、それと同時にバロンの攻撃面、防御面も強化されより倒しにくい中立モンスターになりました。ミニオンが強くなるバロンバフの効果そのものには変更がないものの、倒したときにもらえるゴールドと経験値が少なくなりました。これらの変更はゲームを畳むためのパワーが弱まったと考えることができます。これらの変更がゲーム時間が伸びた原因の一つだと考えられます。

表2、パッチ25.24と26.1でのファーストタワー時間の比較

ランク 25.24平均 26.1平均 25.24と26.1の差
アイアン 15:05 14:44 -00:21
ブロンズ 15:04 14:40 -00:24
シルバー 15:00 14:29 -00:31
ゴールド 14:42 14:10 -00:32
プラチナ 14:23 13:55 -00:28
エメラルド 14:14 13:45 -00:29
ダイヤモンド 14:07 13:37 -00:30
マスター 13:52 13:34 -00:18

図2、ダイヤモンド以上のパッチ25.24と26.1でのファーストタワー時間ヒストグラム

表2からは、すべてのランクでファーストタワーが早くなっていることがわかります。しかし、35秒よりは短い20秒から30秒の間なので、実質的にはやや遅くなっているか、ほとんど変わらないぐらいです。平均値を見る限りでは、単にミニオン出撃が速くなった分だけ早くなったように見えます。しかしヒストグラムを見ると、実態はそう単純ではないことがわかります。図2は図1と同様にダイヤモンド以上のゲームにおいてファーストタワーの時間をヒストグラムにしたものです。一つのビン(棒)が30秒単位になっているところが図1と違うので注意してください。図2上で青い25.24では14分から14分30秒の間に一番壊されています。昨シーズンまでは、14分まではタワープレートがありタワーが硬く、14分になるとタワープレートがなくなりタワーが柔らかくなっていました。これは、14分前ではレーン戦でかなり大きな差がつかないとタワーが壊れない仕様でした。14分を過ぎるとタワーが柔らかくなり、そこそこのレーン戦の差でタワーが壊せるようになるため、14分過ぎにファーストタワーが多くなると考えられます。
新シーズンの26.1ではタワープレートがなくなる、という仕様が削除され、それに関連してタワープレートの硬さにも調整が入りました。具体的には14分で突然柔らかくなっていたのが、11分から少しずつ柔らかくなるようになりました(15分で最大)。その結果、11分30秒以降14分までの時間帯においてのファーストタワー時間が増えています。これらは、おそらく昨シーズンだったら14分までぎりぎりタワープレート1枚で耐えていたタワーが、新シーズンでは14分まで耐えられずに折られているのではないかと考えられます。つまり、昨シーズンまではたとえレーン戦で差がついても、あるしきい値を超えなければ、14分前までにタワーが折られることはまれでした。しかし、新シーズンでは、レーン戦で差がつけばつくほど速くファーストタワーにたどり着くことを示しています。レーン戦が早く終わることは「ゲームテンポが速くなった」と感じる要因として十分にあり得ることです。これが「ゲームテンポが速くなった」原因でしょうか?
より具体的に数字を見ると14分までにファーストタワーが折れたゲームの割合は約40%から57%に増えた程度です。昨シーズンからタワープレートが自壊する前にファーストタワーが折れることはままありました。さらに、新シーズンでミニオンの出現時間が35秒早くなったにもかかわらず、昨シーズンと同じ14分から14分30秒の間にファーストタワーが折れる場合が一番多いです。つまり、ファーストタワーが早く折られるゲームが増えたが、実質的に遅く折られるゲームも増えています。よって、これだけをもって「ゲームテンポが速くなった」と結論づけることは早計だと考えられます。

まとめると、ファーストタワーの時間は速くなっているものの、ミニオンの出現時間の前倒しを含めると実際のレーン戦を行っている時間は平均的にはほとんど変わらないことが分かりました。しかし、昨シーズンと比べて全体が前倒しになったというよりも、差がついたレーン戦になった場合は今までよりも早く終わり、差がついていないレーン戦ではファーストタワーが遅くなることも増えたため、平均として30秒短くなったというイメージです。

結論「ゲーム時間はむしろ伸びている」

まとめると、ゲーム時間は伸びていました。特にマスター以上での伸びが顕著でした。ファーストタワーに関しては、平均で見るとレーン戦を行っている時間は昨シーズンとほとんど変わりがないものの、一部のゲームではレーン戦が早く終わる場合が発生しやすくなったことが分かりました。以上から「ゲームテンポが速くなった」ことを裏付ける明確なデータは得られませんでした。

しかし、私自身もゲームをプレイしていて昨シーズンとは違うというような印象を受けていました。パッチノートを思い出してみると、例えばホームガードの仕様変更で、ベースからマップ中央付近への復帰が速くなったり、14分以降のミニオンウェーブ間隔が短くなるなど、隙間の時間が減る方向の変化がありました。それらを総合するとゲームテンポが早くなったというよりも、「ゲームの密度が濃くなった」「忙しい時間が増えた」と表現する方が実態により近いのかもしれません。新シーズンでは、アタカンが削除されたため、もし本当に「ゲームの密度が濃くなった」あるいは「忙しい時間が増えた」のであれば、オブジェクト周りではなく、にらみ合いからの集団戦やジャングル内での小規模戦が増えたのかもしれません。そのことを検証したければ、例えば1試合当たりのキル数が増えたかどうか、あるいはダメージ総量が増えたかどうかを検証することで、確かめることができるかもしれません。

レーン戦の重要度が増したメタ?

今回の結果から、次のランク戦で意識できる点は2つあります。1つ目は「レーン戦に勝てたなら、これまで以上にスノーボールできるチャンスがある」ということです。データでは11分以降14分前のタワー破壊が増えています。これは、早期に他レーンへ関与する動きが今まで以上にできるということです。さらに、ロールクエストでこちらだけクエスト完了できているならば、相手はレーンでクエストをこなさなければいけないにもかかわらず、こちらはサモナーズリフトを自由に動き回れる状態にできます。逆に不利な側は、この時間帯のタワーの防衛が以前よりもシビアになっていることを自覚する必要がありそうです。
もう一つは「以前より勝ち切ることは難しい」ということです。特にバロンの攻撃が強くなっているのでバロンでの事故が起こりやすく、得られるゴールドと経験値が減っています。逆に負けている側からいえば「最後まで逆転のチャンスがある」と言い換えることができるかもしれません。

表1と表2の詳細

表3、パッチ25.24と26.1でのゲーム時間の比較詳細

ランク 25.24平均 25.24標準偏差 25.24件数 26.1平均 26.1標準偏差 26.1件数
アイアン 29:22 08:17 31117 29:38 08:04 1443
ブロンズ 29:35 08:03 90023 29:58 07:52 39094
シルバー 29:38 07:38 115022 29:53 07:26 53416
ゴールド 29:17 07:15 111220 29:22 07:11 48787
プラチナ 28:42 06:59 62980 28:47 06:56 28522
エメラルド 26:14 06:47 33977 28:20 06:50 11405
ダイヤモンド 27:36 06:33 15388 27:32 06:41 4059
マスター 26:45 06:25 7434 27:38 06:17 361

表4、パッチ25.24と26.1でのファーストタワー時間の比較詳細

ランク 25.24平均 25.24標準偏差 25.24件数 26.1平均 26.1標準偏差 26.1件数
アイアン 15:05 02:05 30592 14:44 02:09 1427
ブロンズ 15:04 01:59 88738 14:40 02:06 38684
シルバー 15:00 01:53 113443 14:29 01:59 52862
ゴールド 14:42 01:48 109893 14:10 01:54 48314
プラチナ 14:23 01:43 62231 13:55 01:49 28266
エメラルド 14:14 01:41 33603 13:45 01:46 11318
ダイヤモンド 14:07 01:39 15231 13:37 01:44 4036
マスター 13:52 01:39 7376 13:34 01:47 359

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