パッチ8.4エレメンタルドレイク調査

パッチ8.4エレメンタルドレイク調査



エレメンタルドレイクについての予備調査

以前から疑問に思っていたエレメンタルドレイクについて調査したことをまとめました。もう少し時間をかけてデータを集め、分析しようと思っていたのですが、パッチ8.5でクラウドドレイクに調整が入りました。なので、とりあえずお試し的&予備調査という意味で簡単に8.4の状況をまとめました。今回はゲーム当たりのドレイク討伐数に注目しました。具体的には1ゲーム当たりのドレイク討伐数とチームごとのスタック別発生しやすさと勝率をまとめました。それでは、そもそもどれくらいのドレイクが討伐されているか、のデータからです。

1ゲーム当たりのドレイク討伐数

図1 パッチ8.4の1ゲーム当たりのドレイク討伐数

集計した6556ゲームのうち、3回倒したのが一番多い38.5%、±1回の2~4回で全体の6割を占めました。平均討伐数は2.7回でした。理論上は1ゲーム6スタックが最大ですが、それが達成されたゲームは、今回発見出来ませんでした。

倒されたエレメント割合

図2 エレメント割合

次に討伐された各エレメントの数です。集計ゲームのうち合わせて17884体のドレイクが倒されました。円グラフを見ればわかるようにきれいに4等分されているといっていいと思います。今回の調査では、倒されやすい、にくい、エレメントといった傾向は発見できませんでした。

チームごとのスタック

表1 チームごとのドレイクスタック発生割合
レッドサイド
0stack 1stack 2stacks 3stacks 4stacks 5stacks total
ブルー
サイド
0stack 1.0% 4.5% 10.3% 9.2% 3.0% 0.1% 28.2%
1stack 5.1% 7.3% 10.2% 5.2% 0.3% N/A 28.1%
2stacks 11.0% 10.4% 5.2% 0.4% N/A N/A 26.9%
3stacks 8.7% 4.5% 0.3% N/A N/A N/A 13.6%
4stacks 2.7% 0.2% N/A N/A N/A N/A 3.0%
5stacks 0.2% N/A N/A N/A N/A N/A 0.2%
total 28.9% 26.9% 26.1% 14.7% 3.3% 0.1% 100.0%

表1は最初に図1で示した、ゲーム全体で倒されたドレイクの数から一歩進んで、ブルーサイドとレッドサイドがお互い、どれだけドレイクを倒したかをまとめた表です。横列がブルーチーム、縦列がレッドチームのゲーム終了時のドレイクスタックです。値は発生した割合です。黄色セルは発生した上位5パターン、灰色のN/Aセルはそのパターンが存在しない(or発生しなかった)ことを示しています。

一番発生したパターンはブルーチーム2スタックvレッドチーム0スタック、次がブルーチーム0スタックvレッドチーム2スタックです。お互い3スタックv0スタックもそこそこあります。ゲーム当たりのドレイク討伐数が2.7なので、お互い1,2スタック持ち合うゲームもありますが、どちらかのチームがドレイクを独占する展開も多くあります。どちらかのチームがドレイクを独占したゲームは全体の57.0%と半数以上でした。

表2 ドレイクスタック別の勝率
レッドサイド
0stack 1stack 2stacks 3stacks 4stacks 5stacks total
ブルー
サイド
0stack 58.8% 16.5% 8.4% 10.0% 15.1% 37.5% 12.9%
1stack 86.9% 56.6% 35.3% 31.5% 35.3% N/A 49.5%
2stacks 94.2% 70.3% 52.1% 58.3% N/A N/A 76.4%
3stacks 90.1% 71.2% 47.6% N/A N/A N/A 82.8%
4stacks 86.0% 80.0% N/A N/A N/A N/A 85.6%
5stacks 64.3% N/A N/A N/A N/A N/A 64.3%
total 89.4% 57.7% 28.1% 18.8% 16.7% 37.5% 52.0%

表2はそのスタックパターン発生した時のブルーチームの勝率です。青いセルはブルーサイドの勝率が80%以上、赤いセルはブルーサイドの勝率が20%未満(=レッドサイドの勝率が80%以上)の場所です。単純に数多くスタック方が勝っているように見えます。が、細かく見ていくと興味深い場所がいくつかあります。

1つ目はお互い、相手チームがドレイクを全く倒せていない場合、2スタックが一番勝率が良く、なんとドレイクを取るにしたがって、勝率が悪くなっている点です。相手が1スタックの場合は自チームはドレイクとればとるほど勝率が上がっています。2つ目は、2スタックv3スタックの場合は2スタック側が勝率がよいという点です。普通に考えたらドレイクスタックを持っている方が勝ちやすい気がしますがなぜでしょうか?

1つ目の点、相手のドレイクスタックが0なら自分たちは2スタックが一番勝率がいい、に関しては仮説を立てて見ました。3体目以降のドレイクよりも2ndタワーやバロンを取った方が勝ちやすいから、という仮説です。3体目のドレイクのリスポーン平均時刻は25分前後です。その時間帯は当然バロンも出現しています。また、その時間になると1stタワーは壊され、2ndタワーにアプローチ出来ると思われます。実際、これで確認すると、1回目のバロンと各レーンの2ndタワー、3回目のドレイクの平均取得時間ははどれも23~26分ごろです。そして、取ったときの勝率はバロンと2ndタワーは85%前後にも関わらず3回目のドレイクを取ったときの勝率は70%前半です。

つまり、25分ごろにドラゴン2スタックを独占しているという有利な状況で、バロン、各2ndタワー、ドレイクの選択肢があるとき、ドレイクが一番有利を広げられない選択肢なのではないか、ということです。もちろん、ドレイクスタックが多くあった方が、エルダードラゴンバフの影響が大きくなりますが、今回の集計では約75%のゲームがエルダーが出現する35分前に終わっています。

ただ、相手が1スタックの時はこちらのスタックを増やせば単純に勝率が上がっています。これは前述の仮説と矛盾しているように見えます。また、2スタックv3スタックの時は2スタックの勝率がいい理由に関しては、今のデータでは何も言えません。これらは今後の研究課題です。

まとめ

  • ゲーム当たりのドレイクの平均討伐数は2.7。
  • 各エレメントで討伐されやすい、されにくいは今回の調査では観測されなかった。
  • ドラゴンスタックは2スタックv0スタックが発生しやすくまた、さらに(2スタック側の)勝率も一番高い。

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