アイテムのゴールド効率について改めてまとめた

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ゴールド効率あるいは金銭効率という言葉、情報サイトで見たり、実況動画で聞いたりしたことありませんか?自分もよく見る言葉で、文脈的にアイテムのコスパがいい、悪いを示すものというのはすぐにわかりました。しかし、結構な頻度で出くわすにもかかわらずふわっとした理解だったのでこの機会にちゃんと調べてみました。

ゴールド効率とは?

ゴールド効率はあるアイテムの価格からどれくらいのステータスが得られるかを表す指標です。ゴールド効率がいいアイテムは価格のわりに多くのステータスが得られるアイテム、と言うことが出来ます。ただし、ゴールド効率が悪いからと言って必ずしも悪いアイテムとは言えません。なぜならゴールド効率は以下で説明する通り、ステータスに注目した指標なので自動効果や発動効果は考慮されていません。強い、便利な自動効果や発動効果を持つアイテムはゴールド効率が低めであることが多いです。なので、ゴールド効率を通してアイテムを見ることで、持っているだけで強いアイテムなのか、うまく効果を使う必要があるアイテムなのか、買ってはいけないぼったくりアイテムなのかがわかります。

ゴールド効率は「実際の値段」とアイテムから得られるステータスから計算できる「理論価格」から計算できます。まず、各々のアイテムには得られるステータスから計算できる理論価格があります。その理論価格と比べて、実際の価格が安いならゴールド効率がいいお買い得アイテム、高いならゴールド効率が悪いアイテムということです。もし全てのアイテムが同じ値段なら、より大きなステータスを得られるアイテムの方が強いアイテムですし、同じステータスが得られるなら安いほうがいいアイテムです。しかし実際にはいろいろな値段とステータスのアイテムがあるので、これらを比べるために算出する指標、ということです。

理論価格の決め方ですが、一つのステータスのみを提供するアイテムで、一番安いアイテムを選びステータスを価格でわります。これで各ステータスの1を得るために必要なゴールドがわかります。これが基準となります。以下の表1がそれをまとめたものです。

表1 基準となるアイテムとゴールド効率基準値
ステータス名 アイテム名 価格 ステータス gold/stat
攻撃力 ロングソード 350gold 攻撃力 +10 35
魔力 増魔の書 435gold 魔力 +20 21.75
物理防御 クロースアーマー 300gold 物理防御 +15 20
魔法防御 ヌルマジックマント 450gold 魔法防御 +25 18
体力 ルビークリスタル 400gold 体力 +150 2.67
マナ サファイアクリスタル 350gold マナ +250 1.4
体力自動回復 再生の珠 150gold 体力自動回復 +50% 3
マナ自動回復 フェアリーチャーム 125gold マナ自動回復 +25% 5
クリティカル 喧嘩屋のグローブ 400gold クリティカル率 +10% 40
攻撃速度 ダガー 300gold 攻撃速度 +12% 25
移動速度 ブーツ 300gold 移動速度 +25 12

上の表にあるアイテムがゴールド効率を計算するための基準となるアイテムです。一番右の列がゴールド効率を計算するための基準値となります。一番下の移動速度を例にすると、ブーツは300goldで移動速度+25です。300/25=12なので移動速度は12gold/statが基準値ということになります。

以下の表2にあるステータスは、そのステータスのみを提供するアイテムがありません。なので、その基準となるアイテムのゴールド効率が100%になるように基準値を決めます。

表2 基準となるアイテムとゴールド効率基準値その2
ステータス名 アイテム名 価格 ステータス gold/stat
ライフスティール ヴァンパイアセプター 900gold 攻撃力 +15
ライフスティール +10%
35
37.5
脅威 セレイテッドダーク 1100gold 攻撃力 +25
脅威 +12
35
18.75
魔法防御貫通 ソーサラーシューズ 1100gold 移動速度 +45
魔法防御貫通 +18
12
31.11
追加ダメージ リカーブボウ 1000gold 攻撃速度 +25%
通常攻撃時 +15ダメージ
25
25
クールダウン短縮 キンドルジェム 800gold 体力 +200
クールダウン短縮 +10%
2.67
26.67
割合移動速度 エーテルウィスプ 850gold 魔力 +30
移動速度 +5%
21.75
39.5
回復効果および
シールド量
フォビドゥンアイドル 550gold クールダウン短縮 +10%
基本マナ自動回復 +50%
回復効果およびシールド量 +8%
26.67
5
35.42

表2も表1と見方はほぼ同じですが、ステータスが2種類以上あるところが違います。ソーサラーシューズを例にとると、このアイテムは魔法防御貫通が得られる一番安いアイテムです。ソーサラーシューズは1100goldで、魔法防御貫通+18だけでなく移動速度+45も得られます。表1のブーツの欄から移動速度は12gold/statとわかっています。なので、12*45=540から、1100goldの内訳は540goldが移動速度で残りの560goldが魔法防御貫通という計算になります。魔法防御貫通のみの価格がわかったので残りは表1と同じです。560/18=31.11……なので魔法防御貫通は31.11gold/statが基準値になります。

アイテムのゴールド効率計算方法

以上の表で基準となる値が出そろいました。これらの値からアイテムの「理論価格」の計算をすることが出来ます。この理論価格と実際の価格の割合がゴールド効率です。では、B.F.ソードを例に説明します。B.F.ソードから得られるステータスは攻撃力+40です。表1から、攻撃力に関しては35gold/statなのでB.F.ソードの理論価格は40×35=1400という式から1400goldになります。B.F.ソードの実際の価格は1300goldですから、B.F.ソードは1300goldだけで、1400gold分のステータスをくれるアイテム、ということがわかります。ゴールド効率は1400*100/1300=107.692……なので107.69%がB.F.ソードのゴールド効率となります。別の表現を使うとB.F.ソードは価格から想定されるステータスよりも7.69%だけ実際のステータスが多い、ということも出来ます。

複数のステータスが得られるアイテムはそれぞれのステータスごとに計算します。イージスの盾は物理防御と魔法防御を両方30得られます。物理防御+30は600gold、魔法防御+30は540goldなので、イージスの盾の理論価格は1140goldです。実際の価格は1100goldなのでゴールド効率は103.36%です。

ゴールド効率は基本的にはステータスのみを考慮しますが、自動効果でも計算できるなら計算します。以下にラバドンデスキャップの例を見てみます。ラバドンデスキャップは得られるステータスは魔力+120です。しかし自動効果で「魔力を35%増加させる」があります。これはこのアイテム自体にも作用するので魔力+120の35%、つまり魔力+42も含めてゴールド効率を計算します。この場合、得られる魔力は162になり、理論価格は3523.5goldと計算されます。価格は3800goldなので、ラバドンデスキャップのゴールド効率は92.72%です。

上に書いたとおり、ゴールド効率は基本的にはステータスに注目した指標です。なので、ステータスはそうでもないが、自動効果、発動効果が強いアイテムはゴールド効率が悪い傾向にあります。なので、100%以下の場合は自動効果、発動効果がステータスの低さをフォローするだけの価値があるか考えて買う必要があります。例えば、サイトストーンはゴールド効率が50%です。これは明らかに、値段に対して得られるステータスが低いことを示しています。他にも、ソラリのロケットのゴールド効率は76.36%です。これらのアイテムは発動効果、つまりワードを置いたり、仲間にシールドをばらまいたり出来ることが前提の価格になっています。つまり、ゴールド効率が100%以上のアイテムは持ってるだけで強いですが、100%未満のアイテムは自動効果、発動効果を利用しないとアイテムのポテンシャルを生かせていない、買った意味が薄れるといえます。

全てのアイテムは以上のようにゴールド効率が計算できます。このエントリの目的はゴールド効率がどのようなものかを理解するのが目的なのですべてのアイテムのゴールド効率を載せるようなことはしません。そのような情報が欲しい場合はこちらを参考にしてください。このエントリを書くときもとても参考にしました。

ゴールド効率まとめ

  • ゴールド効率は価格と比べてどれくらいステータスが得られるかを表す指標
  • ゴールド効率がいいアイテムは持ってるだけで強い
  • ゴールド効率が悪いアイテムは自動効果、発動効果を生かさないと宝の持ち腐れ

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